ギャップダウンとは、前日の始値と終値の株価に重なることなく、
次の日に、株価が大きく下げて、
空白を空けて始まることを言います。

たとえば、日経平均で言うと、
前日の株価が18800円~18600円の価格帯であったのが、
次の日の寄り付きでは、株価が18200円で始まるような時となります。

400円の空白を空けて下落して始まるので、
ギャップダウンでの寄り付きということになるのです。

このギャップダウンの大きさが、大きければ大きいほど、
一般的には、下への圧力が強いと言えますので、
その日の株価も、次の日の株価も、さらに下落していくことも多くあります。

そして、数日で1000円以上の暴落時には、ローソク足の日足チャートで、
このギャップダウンがよく見られる傾向がありますので、
ギャップダウンの形成によって、底値を計る方法があります。

たとえば、ローソク足の日足で、
きれいなギャップダウンが続いている場合には、
次の日もまた下落していく可能性が高いです。

しかし、過去の暴落時の例から判断すると、
前日のローソク足の日足に、当日の上ひげが重なっていたり、
逆に、前日の下ひげが当日のローソク足の日足に重なっていれば、
そろそろ底が見えている可能性が高いことになります。

つまり、ローソク足の日足で前日と重なりはじめたということは、
下げの勢いが弱まっていたり、
上げの勢力が出始めたと判断できることになるのです。

なぜ、ギャップダウンから底値を探ることができるのか?
それは、日経平均の寄り付きが大きく窓明けして下落(ギャップダウン)すれば、
下がりすぎと判断する人が多く出てくるからです。

下がりすぎと判断する人が多くなれば、
自然にそろそろ底値と判断されて、
買い戻しを始める人が出始めます。

そのため、下がりすぎと判断する人が多く出てくるに従って、
その日は半値ほど反発する可能性が考えられるのです。

そして、一旦反発しはじめると、
多くの人が底値と判断し始めて、
日足でも大きく反発し始める可能性が出てくることになります。

そうなれば、その日のローソク足の日足では、
前日の日足と重なる部分が出ますので、
たとえギャップダウンで始まっていたとしても、
そろそろ底値が近い可能性が高いという訳です。

このように、連日のギャップダウンではじまるローソク足の日足によっても、
1000円前後の暴落時に、
底値を探るヒントがあるのです。

ただ、大暴落時には1000円を超えるどころか、
3000円前後の大暴落もありますので、
ギャップダウンのローソク足からだけで判断するのはやめておきましょう。

大暴落が起きるということは、
かならず、国外の要因か、国内の要因がありますので、
それらの要因を把握した上で、ギャップダウンで間合いを測り、
自己責任で底値を判断することになります。

あくまで、ギャップダウンによる底値の判断は、
可能性が高いというだけで、
かならず底値になるというわけではないからです。

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