日経平均株価に連動する銘柄としては、
『日経平均レバレッジ・インデックス上場投信』という銘柄がよく知られていて、
日々の売買代金の多さでも、上位にいる銘柄です。

売買代金が多いということは、
その銘柄を買ったり、売ったりする人も多いので、
売ることができないといったこともほぼ無いと言えます。

そして、このレバレッジ・インデックスは、投信なのですが、
普通の一般の株と同じように売買ができますので、
1つの株の銘柄と考えて良いです。

ただ、他の一般の上場企業の株との大きな違いは、
個別の企業の業績や収益などはあまり関係がなく、
日経平均株価に、単純に連動して株価が動く点です。

しかも、レバレッジが効いていますので、
日経平均株の値幅の約2倍の値動きをするものです。

このレバレッジ・インデックスを買った時には、
日経平均株価の値動きの予測をするだけなので、
初心者でも、投資しやすい銘柄の1つでしょう。

また、レバレッジ・インデックスと同じく、
日経平均株価に連動した株の銘柄として、
『日経平均ダブルインバース上場投信』という銘柄があります。

このダブルインバースについては、
日経平均株価と連動はしているのですが、
値動き自体は、日経平均株価と逆の動きをする銘柄です。

つまり、日経平均株価が下がると、
ダブルインバースの株価は、逆に上がるのです。

株式投資には、株の大暴落というのはつきものです。
たとえ上昇相場の時に、利益を出していたとしても、
大暴落で、すべての利益が吹き飛び、さらに損失が出ることもあります。

そのため、日経平均株価が上昇相場にあるときは良いのですが、
逆に、下落相場の時には、
レバレッジ・インデックスでは利益を出すことが難しくなります。

しかも、下落相場というのは、突然にやってくるもので、
気づくと、下落相場に巻き込まれていたということが多いのです。

なぜなら、過去何年、何十年の間の、
日経平均株価の値動きを見ればわかるのですが、
上昇中は比較的緩やかですが、下落する時はあっという間だからです。

日経平均株価の上昇相場中に、何度か利益を出すことができても、
突然の大暴落によって、逃げ遅れ、利益のすべてを失い、
さらに、大きな損失を出して退場となる人も多くいます。

そして、大暴落というのは、突然ピンポイントで大きく下落してきますので、
なかなか予測できるものではなく、
そのまま下落相場に突入してしまうと、
損失がどんどん拡大して売るに売れない状況になってしまうこともあります。

たとえ、上昇相場に戻ることを期待して、そのままがまんして、
何ヶ月後かに株価が元に戻れば良いのですが、
そのまま下落が止まらず、何年も元の株価に戻らないこともあるのです。

つまり、日経平均株価の大きな下落を予測して、
突然の大暴落から逃れるのは、
かなり至難の業とも言えるのです。

そういったこともあり、レバレッジ・インデックスの運用よりも、
日経平均株価の下落や大暴落で利益を出すことのできる、
ダブルインバースのみを中長期で運用して、
比較的安全に、利益を出すという方法があります。

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