実際に株式投資をやっているとわかるのですが、
日経平均の株価の流れに大きく影響するものの1つに、
SQ値というものがあります。
SQとは、毎月第2金曜日の朝に、基準値が出るもので、
その基準の値を、SQ値(特別清算数値)と呼んでいます。
そして、SQ値とは、簡単に言えば、先物取引やオプション取引について、
満期日の前に清算しなかった場合に、
満期日に清算するための価格(SQ値)のことです。
このSQ値というのは、毎月第2金曜日に出るものですが、
先物のSQについては3ヶ月ごととなっていて、
そのSQを特に、メジャーSQと呼んでいます。
具体的には、3月、6月、9月、12月のそれぞれの第2金曜日に、
先物とオプションのSQ値が算出されることになります。
他の1月、2月、4月、5月、7月、8月、10月、11月については、
その月の第2金曜日に、オプションだけのSQ値がでますので、
ただのSQや、オプションSQと呼ばれているのです。
覚えにくいという方は、オプションSQは毎月行われていて、
年初めから3を足していく月(3月、6月、9月、12月)が、
先物とオプションSQが重なるメジャーSQの月と覚えておくと良いでしょう。
また、メジャーSQの方が、普通のSQよりも、
日経平均の株価に影響する大きさが大きいことが多いです。
ただ、日経平均の株価への影響の仕方については、
その時その時で違うのですが、
メジャーSQの週は、日経平均が一旦大きく下がる傾向にあります。
株を運用しているとよくわかるのですが、
毎月第2金曜日の午前中に算出されるSQ値の値によって、
その前後の日経平均株価が、多少影響されることになります。
なぜなら、オプションSQの日に、
SQ値が高ければ高いほど利益が出る人と、
SQ値が低ければ低いほど利益が出る人がいます。
そのため、双方の思惑から、
オプションSQ日が近づくと日経平均株価が乱高下しやすいからです。
また、オプションSQ日は、毎月第2金曜日なのですが、
先物取引の決算日のSQ日は、
3ヶ月に1度の第2金曜日となります。
つまり、3月、6月、9月、12月の第2金曜日は、
先物取引とオプション取引の決算日が重なることになりますので、
決算日までに清算したい人達が多くなります。
そのため、3ヶ月に一度のメジャーSQが近づくと、
特に、日経平均株価が大きく乱高下するわけです。
もちろん、日経平均株価の乱高下に影響しているのは、
SQや、メジャーSQだけではありませんが、
大きな要因の1つとなっています。
実際、SQ日や、メジャーSQ日のある第2金曜日の週には、
火曜日の午後辺りから売り仕掛けがはじまり、
木曜日の午後には大きく値を戻すといったことも過去にあります。
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