日経平均株価に影響するのは、
為替、NYダウの株価、NYダウ先物の株価、原油先物、
中国の上海総合指数と香港ハンセン指数、欧州の株価などです。

これらの内で、どれが一番影響力があるのか?については、
その時、その時で影響力は変化していると言えます。

つまり、ある時は、為替の上下が最も影響力があり、
ある時は、為替ではなくて、原油先物の価格や、
NYダウ先物の株価、中国の株価の上下が最も影響力があるといった具合です。

ただ、NYダウの株価や、欧州の株価については、
日経平均株価が推移する時間帯とは真逆なので、
少し時間差があって、あとから影響してくると言えます。

たとえば、前日のNYダウの株価や、欧州の株価が大幅に下がると、
その影響を受けて、日経平均株価の寄り付きから、
株価が下がってくるといった感じです。

しかし、NYダウの株価の影響はそれほどでもなく、
たとえ前日のNYダウの株価が下がったとしても、
翌日のザラ場の日経平均株価は、逆に上がるといったことはよくあることです。

なぜなら、日中の日経平均株価に影響してくるのは、
前日のNYダウの株価の結果よりも、
日経平均と同じ時間帯に推移しているNYダウ先物や、
為替の方が影響しているからです。

たとえば、前日にNYダウの株価が大きく下がったとしても、
日経平均株価の寄り付き辺りの時間帯に、
NYダウ先物が大きくプラス方向に転じていれば、
日経平均株価も下がらずに、もみあいか、上昇することが多くなります。

なぜなら、NYダウ先物が大きくプラスで推移していれば、
その日の夜のNYダウの株価も大きく上昇することが予想されるので、
日経平均株価にも、前もって影響してくるからです。

そういったこともありますので、
日経平均株価と連動している株の銘柄(ETF)を売買する時には、
為替の円高、円安方向の強弱はもちろんですが、
NYダウ先物の勢いについても、同時に考えていく必要があります。

ただ、日経平均株価に影響してくるものは、
世界の株式市場の上下だけではなく、
それぞれの金融政策の発表の前後でも大きく影響してきます。

最近では、日銀の追加緩和などが決定されると、
それを市場が好感して、
日経平均株価が1000円前後以上も上昇するということもありました。

また、日銀の会合が近づいて来れば、
そういった政策に期待が集まり、
次第に日経平均の株価も上昇してくるということもよくあります。

さらに、毎月第2金曜日のSQ日が近づくと、
そのSQ週は、日経平均株価が大きく荒れるといったことも頻繁にあります。

そういったことも、その時その時の日経平均株価に影響してきますので、
しっかりと頭に入れておいてから、先を読み、投資をしていけば、
買うタイミング、売るタイミングを見誤ることは少なることでしょう。

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