ダブルインバースというのは、
ETFという日経平均株価に連動した株の銘柄の1つで、
日経平均株価が下落すればするほど、株価が上がるというものです。
つい数年前までは、株の信用取引による空売りでなければ、
日経平均株価の下落時に利益を出すことが難しかったのですが、
それを可能にするのが、ダブルインバースということになります。
ダブルインバースという意味は、ダブルが2倍、
インバースが逆という意味ですので、
その点からも、日経平均株価に対して、2倍で逆に動く銘柄と言えます。
これと同じような銘柄には、よく知っている人も多いと思いますが、
レバレッジインデックスETFという銘柄がありますが、
こちらは、日経平均株価と同じ方向に連動した株の銘柄と言えます。
ここ最近までは、日銀が金融緩和などを実施すれば、
一時的に、日経平均株価が大きく上昇していた時期もありましたので、
レバレッジインデックスを運用した方が、利益を出しやすかったかもしれません。
ただ、上に上がらなければ利益を出せないという点では、
個人的には、レバレッジインデックスは、お勧めしません。
特に、平成28年の初頭から、日経平均株価は大きくどんどん下がっており、
為替も円高方向に進んでいるため、レバレッジインデックスを保有してしまうと、
長期にわたって塩漬け状態になってしまう可能性が高いからです。
ダブルインバースと、レバレッジインデックスの大きな違いは、
実は、その動きだけでなく、
保有したときの精神状態にも大きく影響してくるものです。
なぜなら、日経平均株価は、
上がり続ける時には、徐々に徐々に上がっていくものなのですが、
大きな要因で大暴落が始まれば、あっという間に急降下するものです。
そのため、レバレッジインデックスを保有している間は、
いつ、大暴落が起きるのかを、常に心配していなければなりません。
そして、一旦買値よりも大きく日経平均株価が下がってしまうと、
精神的にも、もう、二度と株価は上がってこないんじゃないか?
と思ってしまい、大きな額で損切りするか、何とか戻るまでがまんするか、
あきらめて塩漬けするかのどれかになります。
たいていは、どんどん損失が増えて行くことに耐えかねて、
その時の底で、レバレッジインデックスを売ってしまい、
売ったとたんに、反発が始まり、そのまま持っておけば良かった・・、
という経験を何度かされているのではないでしょうか?
実は、この流れが一番まずいわけです。
つまり、株の下落に耐えかねて、大きな損失で損切りして、
売った途端に、株価は急上昇していく。
特に、デイトレや、数日の短期間に、レバレッジインデックスを売買していると、
十中八九そういったことが起こりやすくなると観ています。
原因は、株価の動きが、人の心理を突いた流れになっているからです。
そういった流れは、レバレッジインデックスを運用すればするほど、
損失に耐えかねた損切りを繰り返し、
いつの間にか、損を取り返すために株をしている状況になったりもするようです。
そうならないために、当サイトでは、ダブルインバースという銘柄を活用して、
含み損が出ている時には、気楽に待ち、
利益が出てきた時に、売り時をよく考えて売り抜くという手法を行っています。
たとえば、銀行の定期預金でしたら、誰でも半年でも、1年でも、
預けて利息が出る頃まで気楽に安心して待てますよね。
それと同じ考え方で、ある程度日経平均株価が高い時に、
ダブルインバースを購入しておき、
あとは、数日、数週間、利益が出る頃まで静観し、
できるだけ、日経平均株価が底の時に売る(株定期預金を解約する)わけです。
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